2024年5月15日水曜日

TinyDRMとili9328(まだ未完)

 組み込みボード用にLCDがちょっと足りてないので、TinyDRMでサポートされていないili9328ベースのLCDを動かせないか試してみることにした。

「動かせないか」とはすなわち、tinyDRMドライバを作ることになるわけなのだけど、当然ゼロから書けるわけない。いくつか調べてみると、16bitデータで送る必要があるような感じ(2バイトバーストしてるんだと思いますが) で、ili9225のドライバをベースに使えそうなので、それで考えてみる。

初期化コードは、ili9328のapplication noteにあるので…ということで作業開始、初期化コードを入れ替え、device treeを作成して再起動し、ドライバはロードされていることを確認。しかし、真っ白のままで初期化が実行されてない。

このままでは、パネル自体が壊れているのか(だって3〜4年くらい前に買ったやつだし…)ドライバがだめなのかわからない。

先人のみなさんのお知恵を頼ると、ili9328はほぼ皆さんpythonから使っておられるようで、私のように、tinyDRMつかってXアプリを動かそう、という人はどうやら奇特なようだ。ま、パネルのテストとしては全然pythonコードで問題ない。
そこで、同じパネルであるこちらのサイトのコードを利用させていただくことに。


先達は、プラットホームとしてはzynqを使われているのだけども、それ自体がなにかネックになることはない、のだが、問題は、使用されているカーネルがちょっと古く、GPIOアクセスにsysfsを使用されている。これはもう、私が動かそうとしているarmbian上では使えない方法であるため、書き換えなければならない。

こちらのサイトと、こちらのサイトを参考にさせていただいて、スクリプトを修正し…、おぉ、ちゃんと動いてくれんじゃん!(そのうち、その修正コードはgithubにでも掲載します。)

私が修正中のtinyDRMドライバでも、ほぼ同じ(というか全く同じ)初期化を行っても動いてくれていないので、おそらくspiからの書き込みでうまく行っていないポイントがあるようだ。それには10MHzのSPIをキャプチャできるロジアナが必要だ…。

GW中に購入したst7789vパネル(CSなしのst7789ではなくCSのあるst7789v)も届いてしまい、それもtinyDRMで動かすつもりなので、これも色々試す必要があることもあり、またしばらくしまい込むことになりそう… しかし、どちらかは使えるようにしたい。






2024年2月12日月曜日

Armbian Jetson nano

 今に始まったことじゃないが、なかなか最後まで進められてないことが多いなぁ。これもその一つになるかもしれんけど、Jetson nano dev kitのnVIDIAサイドでのサポートが終了してしまってkernel4から先に進まない。それだと困るところがあって、もっと新しいカーネルで動いてほしい。

Amrbianでcommunityサポートになっているのを見つけ、試してみることにした(Jetson nanoモジュールを搭載している組み込み装置はまだ増えているので、Jetson nanoモジュール自体がEOLを迎えたわけではない、はずだけど、なんだかnanoモジュール自体がEOLになったかのごとく、書いてる人いるよね… もちろん、nVIDIA自身がカーネルサポートを広げてくれるわけではないことにはなるだろうけど)。

いま、armbianサイトに見えているのは随分と新しいkernel6.6で、しかもちゃんと起動してくれない。これでは仕方ないので、最低限kernel5であって欲しいので、22.11.1イメージをインストール。Armbianお使いの方はよくご存知のとおり、USB HDDにrootを置くスクリプトがあるので、それを使うことにする。

22.11.1はすんなり起動してはくれる。でarmbian-configからHDDにroot転送。作業は順当に進み、再起動すると、あれ、microSDのままじゃん。

HDD内容を調べてみるとちゃんと転送されているのだけども、rootがmicroSDを指したままになっている。/etc/default/grubに、rootとしてHDDに転送されるものを指すよう追加してupdate-grub。

起動すると、今度はmaintenance modeに落ちている。カーネル自体は立ち上がっているので、rootを確認するとちゃんとHDDを向いていた。

なんでmaintenance modeに落ちるのか?と思ったら、microSDのEFIパーティションをext4でマウントするfstabになっていて、それで文句言っていることがわかったので、vfatに直して再起動し、ようやく普通に立ち上がるようになった。


これでupgrade、dist-upgradeして、taskselしてXfce足して… 23.8.1 bookwormに。カーネルは5.19だけど。


再起動してみたら、lightdmが1024x768モードでしか立ち上がってくれん。モニタは一応fullHDなのだけども、しかし1024x768だけしか返答していないようだ。 他のarmbianベースのシステムでも、ましてやx64 bookwormでも、問題なく表示できているので、Jetson nanoでは、何らかの設定を施さないと動かせないということになる。
Jetpackではちゃんと出せていたので、そうかぁ、これはcommunityサポートの洗礼だな…

一番最近、ではないbookwormイメージを試すことを含め、また時間があるときに考えよう。